ロータリアンの基本とファジー
私とロータリー
小牧ロータリークラブ SAA 菊地鐵明
ファジー(Fuzzy)とは 「曖昧な」 という意味ですが、昨今では「いい加減」と解釈される場合が多いようです。一般に基本の知識がない人が理事・役員になって無難に任期を全うすると、他の人は「あれでいいのか」とか、「あの人もやってるから」 「あの人の考え方も同じだから」等、人との対比だけが物尺になってしまい、新しい発想は何も生まれてこなくなります。
私はロータリーに入会して28年、クラブでは6番目の古株ですが、ロータリーライフを楽しみながら、与えられた役割で常に新しい発想で改革を進めています。
私は入会後10年も経つ人たちは、もう一度基本を身につけ、物事の判断をファジーではなく、指導者意識を持って若い人たちの手本になっていただきたいと願っています。その結果、「ファジーであっても良い」とか「ファジーの方が良い」という判断が出来るようになって頂きたいのです。ロータリアンの義務は三つしかありません。 ①会費を支払うこと ②「ロータリーの友」を読むこと そして基本となる最大の義務は③例会に出席することです。
「ノーと言えないロータリー」 とよく言われますが、「そんなバカなこと」とか「なんでノーと言ったらいかんのだ」 と居直る人もいますが、その前に基本を理解していただきたいのです。クラブからの依頼や要請に対して会員は遂行義務があることを「忘れちゃ困りますよ」と言いたい。
クラブフォーラムは奉仕活動について全会員が参加する公式会合です。会員に一方的に情報を伝達するのではなく、討論会形式で大いに論じ合うのが本来の目的です。フォーラムとはフォルムとかフォロと言われ「広場」を意味します。この広場は古代ローマで商取引や政治、裁判などの公事のための市民集会の場でした。このような大衆討論形式をロータリーに導入したのです。賛成反対や良い悪いなど特に結論を出すのではなく、あくまでもクラブ討論会です。敢えて結論を出さずにおくことも親睦を重んじるロータリーの良いところです。言うならば 「ロータリーはファジーなところがあってしかるべし」 で、それは基本を身につけてから初めて言える言葉です。そして 「ロータリアンは決してファジーではいけない」 ということをお解かりいただけたかと思います。