お互いの信頼感が友情と成果生む
私とロータリー
刈谷ロータリークラブ 岡本戡紘
数年前まで、私の所属する刈谷ロータリークラブでは、フィリピンのダバオ・ドリアンシテイロータリークラブと、ニームツリー植樹のWCS(世界社会奉仕プロジェクト)を行ってきました。この木が病害虫を寄せ付けない効果があり、害虫が媒介する風土病を予防しようとした現地ロータリアンの運動に私たちが賛同して始まったプロジェクトです。
10年目に2度の現地視察を行いました。ダバオ市街、空港道路、公園、学校、病院、孤児院等の公共施設等、到る所にニームツリーが植わっていました。
私たちの提供した資金で苗木を育成し、植樹は現地市民、ローターアクト(青少年奉仕クラブ員)、ロータリアンが行っているとのことで、累計数万本になるとのことでした。主な場所には「これは日本、刈谷のロータリークラブの援助により植えられたものだ」という看板が掲示してありました。ダバオ市の市長はじめ幹部とも会見し、名誉市民証を頂きました。現地のガバナーも例会に出席され、感謝の言葉をいただきました。少々面映い場面でした。
このWCSが現地に溶け込んだ活動になったのは、長年、現地と貿易活動を展開してこられた、刈谷ロータリークラブのメンバーである高野氏の誠実な人柄、人望が大きな力となっています。彼が2つのロータリークラブの架け橋となって、単なる寄付行為ではなく、実際の植樹活動となるべく大いに尽力されました。
ロータリークラブは国の内外でいろいろな事業を展開していますが、それが実効あるものとなるためには、メンバー個人の日ごろからの信用力が大きく影響していることを忘れてはならないと思います。