友愛の輪 世界中につながり
私とロータリー
名古屋千種ロータリークラブ幹事 池森由幸
ある朝、ブラジルから1通の英文メールが届いていました。サンパウロ空港ローターアクトクラブ(18〜30歳までの青年男女のための地元ロータリークラブが提唱する奉仕クラブで、通常、地域社会または大学を基盤としている)の会長で日系の女性からでした。
自分のルーツの地である日本訪問と、在日中の友達に会うために名古屋を訪れるので、我がクラブの例会に参加したいとの申し出でした。以前、ブラジルからの交換留学生をクラブで受け入れたこともありましたので、早速、彼女に歓迎の旨のお返事を差し上げました。
訪問当日、メンバーにとってはお孫さんのような小柄な大学生の訪問者は、たどたどしいながらも誠意のこもった日本語でごあいさつをされ、メンバーの何人からは昔の名古屋の思い出話を聞かれて、楽しい時間を過ごしました。
彼女は初めて訪れる日本の街で、迷わず地元のロータリークラブを訪問するという選択をされ、メンバーも突然の訪問者を暖かく迎え入れて親しく会話に誘い入れる・・・これが自然に行える信頼感は100年続いてきた伝統のなせる技と、改めて認識しました。
彼女は帰国後に地元ロータリークラブで訪日の報告をされ、地元クラブからもお礼のメールが届き、友愛の輪が世界中につながっているのも実感しました。