「思いやり」と「期待される」
私とロータリー
半田南ロータリークラブ 会長 中井民雄
今回の東日本大震災は日本にとって国難とも言える状況を我々に与えました。そんな中、日本の人々の互いを思いやる気持の強さに感動を覚えました。
普段、我々は人を思いやる気持を殺して生きている気がします。人の事を思いやるなんて偽善的だとか恥しいとか。でも皆、人を思いやる気持を持っているのだと感じました。また、最近、意味も無く無差別的殺人行動を取る人がいます。その人達は多くの人を殺し、自分も死にたかったとか、死刑になりたかったとかの発言があり、自暴自棄になっているのだと思います。社会から隔離し孤独感を感じ、自分の存在意味さえ分からなくなる。人は食事だけではなく、「人から受ける思いやり」と「自分は必要とされている」そんな思いも必要なのだと思います。
我々ロータリーが、自分たち自身にも、若者にも、社会にも、「人から思いやりを受けている」「自分は必要とされている」そんな気持を広げられたら良いなあと感じています。
例えば、半田南ロータリークラブでは、半田災害支援ボランティア・コーディネーターの会を、2004年6月にロータリー地域社会共同隊として、第2760地区で11番目に認証され誕生しました。
年々、半田災害支援ボランティア・コーディネーターの会は、工夫し、向上し、その活動は質・必要性とも高まっています。この会が地域に於いて災害があった時、きっと地域にとって大きな力になるものと確信しております。社会はこの様な方々の思いやりで支えられているのだと、私はロータリーを通じて教えられました。同時に誤解されるのを恐れず言わせて頂ければ、この活動をされている方々も、社会に貢献している、自分が社会から必要だと思われていることを自覚されているのだと思います。そして、私達ロータリーも社会から期待されていることを感じられ嬉しく思っております。
こうして歯車の様に「思いやり」「期待される」がより良い回転をし、操り返すことが出来ればと思います。