福沢諭吉の教えと職業奉仕
私とロータリー
豊田三好ロータリークラブ 2011-2012年度会長 加藤 正志
「ロータリークラブ」は、私にはまったく無縁なものだったし、そもそも、どんなものかもまったく知りませんでした。今から11年前の5月頃でした。私の無二の親友の久野三世司さんから、「自分はなかなか出席できないし、退会を考えているので、何とか無理を聞いてくれないか」と入会を依頼されました。
初めての例会に参加させていただいた時、顔見知りの人も何人か見えましたが、それでも、幾度となく途中退会しようかと考えた事もありました。その後、いろいろな委員会の委員長を引き受けさせていただき、今回は、会長と言う大役が回ってきました。幹事の近藤隆治さんを始め、会員の皆様の協力のおかげで何とか1年を無事終える事ができました。
ある時、たまたま目にとまった言葉に「世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事をもつことです。」(福沢諭吉の心訓より)があります。私は頭をガツンと何かで打ち付けられた程の衝撃を受けました。確かに、真面目に仕事はしてきましたが、両親の介護や、世の中の景気の悪さ等に直面し、いつも逃げの姿勢になり、ここ何年もの間、真剣に自分の仕事に打ち込んでいなかった自分自身がありました。当然、生活は苦しいものでした
また、次の「世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕し決して恩にきせない事です。」(福沢諭吉の心訓より)があります。これって、ロータリーの職業奉仕の精神そのものではないかと考え、自分の職業のスキルを日々磨いて行き、仕事として、是非、達成したいと思っています。そして、優れた職業人、ロータリアンになりたい。今、私はこの言葉を何度も噛み締め思い続けています。
私にとってロータリーは、特別な事がない限り、永遠に卒業できない場所になった事を実感できた、会長としての1年でした。